Ai Zoom Nikkor 28~85mm F3.5~4.5S

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雑然とした机の上の一コマです。被写体に、何の意味もありません。「どんな風に写るのかな?」という、好奇心一杯のショットです。
カメラは最新鋭機、レンズはオールドレンズという組み合わせ。これは、Nikon Df を所有したものは、きっと、試してみたい事だろうと思うわけで、僕も、ご多分に漏れず、やってみたというわけです。
先ずは、装着したイメージを…。
 
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どうです? 似合うでしょ。Df は、ご存知のように、オールドカメラの風貌を備え、また、それが「売り」の特徴でもあると言われています。勿論、中身は完全にデジタルカメラですが…。ニコンは、マウントを変えないという姿勢を貫いています。それが、とんでもないハンディになることを知っていたにもかかわらず、です。世界中に出回っているレンズの、それぞれの資産を護ります、というコンセプトです。それが故に、AF機能や、デジタル化に伴う様々な競争に、負け続けています。(真のニコン党の人は、認めないと思うけど)
 
僕も、随分手放しましたが、そんなレンズを数本、残していました。そのうちの1本が、Ai Zoom Nikkor 28~85mm F3.5~4.5S というレンズ。何処にも、「AF」の文字がありませんね。そうです、マニュアル・フォーカスです。F2、F3に装着して使っていました。発売当時、82,000円もしたレンズです。フードはバヨネット式でもなければ、ねじ込み式でもありません。かぶせて、フードに付いているダイヤルを絞めるというマニアックなものです。当時は、何という面倒な、という印象も、今では、何というレトロ感、という感動に変わっているのですね。それこそ、僕は、何といういい加減な人なんでしょう。エへへ…。
 
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何といっても、金属鏡胴なので、重厚感が凄い。メカニカル感も、今のレンズとは比べものにならない。まあ、今の時代が要請している軽量化の波には、真っ向から逆らっている。このレンズがたまらなく好きな僕も、今では、山には持っていっていない。
時代がAF化されたから、忘れられた存在になったわけではない。F4、F5までは似合っていた装着感が、D90にしてから、全く似合わなくなった。近代的になりつつあるレンズに、ボディデザインも追随していったということかも知れない。ニッコールレンズの象徴的な特徴である「カニ爪」が、消えて久しい…。まあ、測光がボディ側になって、必要のないものになったのだから仕方のないことだ。
 
それが…だね。Df の登場で、時代が逆戻り出来るようになった。「カニ爪」が、何とまあ、似合うことでしょう。Df は、「不変のマウント」というニコンの姿勢に対しての、真の答えを出したという機種なのかも知れない。似合わなきゃ、使わないもんね。しかも、オールドレンズは、コーティングも古いし、設計もフィルム時代に合わせたものだろうし…。だから、それにも勝る、「何か」をくすぐらなければならないわけだ。Df は、敢えて、高解像度のセンサーを選ばず、画づくり優先のセンサーを選んだ。それもこれも、オールドレンズを使う人のための選択なんだろう。
 
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AFや自動露出は、本当に便利だ。F3の自動露出で、失敗をしたことがない。F4、F5でピンボケともおさらばした。D90でフィルム代も気にしなくなった。しかし、それで失ったものが、少なくとも僕には、あった…。だから、時々、F2フォトミックAを引っ張り出し、昔の感触を楽しんだりした。そんなことが、Df で、解決してしまったのだ。先ず、装着しても似合う、ということは、写したいという欲求の第一歩なのだ。そして、完全なマニュアル操作が可能になるのでなければ、意味がない。フォーカシングでヘリコイドを回す感触が蘇る。(へりこいどって入力して変換しても、一発でヘリコイドにならないって…、時代は、思ったよりも進んでいる)
絞りリングで絞りを決め、シャッターダイヤルで速度を選び、適正露出を決定する。フォーカシングして、プレビューボタンで被写界深度を確認する。そしてシャッターを切る。何と、面倒だけど、官能的なことか…。ピンボケもあり得るな、と思うけど、フォーカスエイドが働いて、それも心配ないな。
 
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まあ、色々書いたけど、失ったものを取り戻せたのかどうかは、分からない。そのためにも、この組み合わせで、一度、山旅なんかをしてみたい。先ず、重たさに堪えるかも知れない。カメラは、時代を遡ったとしても、僕の年齢は、ちっとも遡らないことを、気付いていないわけではない…。
 
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鏡に向かって撮りました。左右反転、モノクロに変換。手振れしています。
 
 
最初と最後のショットがDf、その他はD90、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)の組み合わせで撮影。

by meo_7 | 2014-09-28 17:24 | カメラ | Comments(6)
Commented by at 2014-09-29 11:02 x
MIURAレビュー、こだわりと思い入れを読むのがとっても楽しくって
ね。F3に馴染んでたあのレンズたち。そういえば、書斎の片隅でず
っと眠ったまま。マウントの話、改めてニコンが愛おしく思えてきまし
た。
MIURAさん、シルバーボディで絶対正解でしたね。Dfに寄せるレト
ロ感っていうのは、先鋭機からの視点であって、「あの感触」を知ら
ない世代にはピンと来ない表現でしょう。まして、郷愁なんてね。
いいんです、オジサンたちはどっぷり浸かりましょう。
Dfかぁ… まったく、MIURAさんったら。
Commented by MIURA at 2014-09-29 12:29 x
Canonの華々しい躍進振りと、各社の斬新な展開を見続けていました。一世を風靡したニコンの時代は終わったかのように感じていました。
だからこそ、ニコン党を自認するものとして、「こだわり」と「思い入れ」だけは持ち続けると、決めていました。
おかしいですね。
 
翼さん、Df は、不思議なカメラですよ。今の時代だからこそなんでしょうが、まったく当たり前のカメラなのに、特別なものとして扱われ、使っている僕でさえ、そう思っている…。
 
被写体に向かっている気持ちが、確かに、違う。
もう、それだけで、嬉しいんです。
 
えへへ、買っちゃいましょう。
翼さんの撮影スタイルには、ピッタリのカメラだと思うよ。
Commented by at 2014-10-02 17:16 x
清水の舞台から飛び降りたら、意外とスッキリしちゃったみたい。
今頃、届いてるかな…。
Commented by MIURA at 2014-10-02 18:10 x
あ、買っちゃいましたね!
レリーズ、まだ持っていましたか? そう、あのアナログなレリーズ…。
 
今夜は、琥珀色の液体が、旨いでしょうね…。
 
Commented at 2014-12-28 10:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by MIURA at 2014-12-29 19:02 x
初めまして。
お訪ねいただいてありがとうございます。
同じ感性の方がいらっしゃると、心強くなりますね。
 
機材任せで、少しも腕前は上達しませんが、長く使えるカメラに出会えて、よかったです。

今後とも、宜しくお願い致します。


時々、想うこと…


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