新しいレンズを手に入れた。いや、新しい、という表現は正確ではない。中古レンズだから。画角が24mm〜85mmのズームレンズだ。購入した理由は、これまで使っていた28mm〜105mmのレンズのズームリングが、一定のトルクでなくなり、重くなってきたからだ。気に入っていたので、同じ物を手に入れようとも思ったし、何たって値崩れ商品なので安く手に入る。しかし、設計の古いレンズなのに現行商品でもある AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF というレンズが気になっていた…。
ニコンでいうDレンズは、一世代前のモデルだ。絞りリングがあり、オートフォーカスのモーターは内蔵されておらず、ボディー側のモーターで駆動する。つまり、機種によってはオートフォーカスは使えない。フィルム時代のレンズなのだ。それ故に、デジタルとの相性や、オートフォーカスの速度や、コーティング技術の古さなど、ネガティブな意見も多々見掛ける…。
このレンズは、24mmからの広角をカバーしているし、1/2倍のマクロ機構も装備されている。この後継レンズといわれる、24〜85mmのGレンズでは、それが省かれている。このマクロ機構は、僕にとっては必須なのだ。山では、歩いている途中の撮影で、レンズ交換は煩わしいものだ。そんな時、このタイプのレンズは、とても重宝なものだ。これまで使っていた28mm〜105mmのレンズにも、このマクロ機構があった。ボケ味もマクロレンズと遜色なく撮影出来ていた。今回のレンズも、85mm側で1/2倍になる。焦点距離としては丁度良いかも知れないと思っている。
マクロ切替スイッチがある
フィルターサイズは72mmになり、重さも100g近く重くなる。しかし、Dfに装着しても違和感もなく、重さも負担になると感じるわけではない。何より気に入ったのは、ズーミングもフォーカスもレンズが回転しないので、花型フードが装着出来ることだ。なんか、今時のレンズみたいに見えるでしょ? 太いですね さて、肝心の写りはどうかというと、画質は問題ないとしても、歪みは、結構顕著に表れる。樽型、糸巻き型の両方だ。勿論、直線主体や水平線などを撮影したときに目に付くわけで、一般的な山岳風景などで気になるわけではない。また、今では、歪みを補正するソフトも優れているので、レンズ由来の歪みに拘る必要もないと思ったりする。 さて、マクロ機構の写りはどうか…。数カット、試してみた。 Nikon Df 1/60秒 f4.0 Nikon Df 1/60秒 f4.0
Nikon Df 1/60秒 f4.0
机の上のガラス細工を撮影してみた。確認したかったのはボケ味だけだったが、これは合格だと思う。まあ、僕には満足な範囲ということだ。画質にざらつき感があるのは、ISO感度が高い所為だ。日中の明るいところでは問題なく撮れるだろう。気になったのは、四隅のケラレだ。フィルターの所為なのか、フードの為なのか、後で検証するとしよう。
レンズが変わったからって、写真が上手くなるわけではない。写真は、感性の産物だと思っているから、結局、代わり映えのしない写真を量産するだけかも知れない。ホント、感性を磨きたいものだ…。 Nikon DfAI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF
Nikon COOLPIX P7100
by meo_7
| 2016-02-05 01:44
| カメラ
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