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敦盛草

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絶滅危惧種に指定されているという、まさに、風前の灯火の花は、人々から幻の花と云われる…。しかし、幻にしたのは、他ならぬ、ある種の人々の行いなのだ。以前は、何処にでも見られる花だったのかも知れないのに…。その人々は、盗掘を繰り返し、いつしか、この花は、希少種と呼ばれる存在になり、益々、その存在の価値を高められた。そして、最後通告のような絶滅危惧種という存在。君は、そんな運命を知る由もない。ただ、命を繋いでいただけのことだ…。
 
ひっそりと、咲いていた。そう、人目を避けるように…。その高貴な姿に似つかわしくない。もっと、堂々と生きていて欲しいなと、思った…。
 
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立ち去るとき、そっと、草葉の陰に隠れるように、微かな踏み跡を、周りの草で遮った。そうだね、来年まで繋がっているか分からない命…。でもね、微かな望みを捨てないで、人間たちの愚かさを笑い飛ばして、僕たち人間が絶滅しても、必ず、生き残って。
 
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或る日、或る山道…。
儚いのは、君なのか人間たちなのか…。
 

by meo_7 | 2014-08-23 15:42 | 徒然に… | Comments(2)

Nikon Df ファーストインプレッション

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Df にジャケットを着せた。長年カメラを使い続けたけど、カバーを着けたのは初めてだ。
僕は、殆どが、山で使うわけだけど、どんな新品のカメラでも、凡そ一回の山行で、必ず、傷をつけて帰ってくる。いちいちザックに仕舞わずに、肩掛けで歩くので、岩にぶつけたり、無造作に地面に置くからだ。写真を写すための道具と割り切っていたから、また、適度に傷ついたカメラに、「かっこいい」という感覚もあったから、無頓着だった。
 
しかし、Df は、違う。心を揺さぶる郷愁感…。操作することの懐かしさ…。往年のレンズを装着したときの高揚感…。所有しただけで完結する満足感…。ま、そこそこ人生を長く生きた人にしか分からない感覚だけど、ね。
 
僕にとって、おそらく、このカメラが最後のカメラだと思う。もし、後継機があったとしても、使い勝手を改良(改悪?)するだけのマイナーチェンジぐらいだろう。Df は、これで、完成品なのだと思う。f を意味する融合(fusion)として、完成しているからだ。非Aiニッコールレンズを使えるというデジイチは、これが最初で最後で良い。Df は、唯一無二の、孤高の存在であって良い。
 
ホールド感は、悪くない。F3 の感覚に似ている。グリップは指が掛かるという程度で、ガッチリ持てるという今時のカメラの感覚では無い。だから、右手ホールドだけでシャッターを切るという離れ業には向かない。左手でカメラを支えるという基本姿勢は必要だ。
 
シャッターの位置はホールド部になく、ボディの軍艦部にある。フィルム時代のカメラの位置だ。そのため、ストラップの位置と干渉するという感想もある。しかし、それは、以前では当たり前の位置なわけで、僕には、別段、問題ない。昔のように、ストラップを人差し指と中指の間に挟めばいいのだ。それさえも、懐かしく感じるのが、このカメラの真の姿なのだ。
 
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D90 のホールド
 
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Df のホールド
 
測光は、マルチパターン、中央部重点、スポットと、3種類あるが、そのクセを試してみた。これ、カメラを買い換える度に試してみるのは、結構重要だよね。
 
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マルチパターン測光
 
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中央部重点測光
 
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スポット測光
 
 
窓の外の壁を測光して、それぞれの映り具合を試してみた。マルチパターンは、さすがに、凡庸になる。明部も暗部も破綻なくまとめようとして、それはそれで良いことだけど、写真としての面白さには欠けるともいえるね。僕は、元々、ニコンの中央部重点測光に馴染んでいる。F3 以来、少しだけスポット測光寄りにシフトした測光になっている。外の壁の表現も破綻していない。これを基本に、露出の補正をすると、写真の表現に個性が出るのだ。というわけで、動きのあるスナップ以外は、中央部重点測光を多用する。
 
さて、ジャケットを着せたので、ちょっと外に持ち出してみようか…。


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by meo_7 | 2014-08-16 14:41 | カメラ | Comments(6)

夏休み

夏休み、とは…
孫襲来の日々、と云う。
 
「おじーちゃーん!」
 
恐怖の、あの声だ。
初孫の、初めての夏休みを経験すると云うのは、縁あって祖父になった僕にとっても、初めての経験だ。
孫の夏休みとは、おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行くこと、というのも重要なスケジュールなのか?
 
「おじいちゃん、公園に行こ」
「何しによ?」
「ゴミ、拾いに…」
「???」
 
何故か、手にはゴミ袋を持たされ、真生くんはトングを持つ。
どうやら、以前から、ママとゴミ拾いをしていたらしい。
 
ここからが、凄い。
公園には、スマホを操作しながらタバコを吸っている青年ひとり、離れたベンチには、マックの袋を抱え、飲食している青年2人…。
ま、それは、いつもの光景だ。
 
真生くんは、トング捌きも鮮やかに、次々とゴミを見付け、僕の持つゴミ袋に入れる。
次第に、青年2人に近付く。その脇に捨ててある紙コップを、事も無げにつまみ上げ、僕を呼ぶ。それは、彼らの捨てたものではない。彼らは、まだ、紙コップを手にしているからだ。
僕たちが尚もゴミを探し、その場から離れると間もなく、青年2人は、公園から去っていった。勿論、手には紙コップを持っていた。
 
次に、反対方向にいるスマホ青年の方向に向かう真生くん。
 
「おじいちゃん、ここ、タバコがいっぱい」
 
と、大きな声で叫ぶ。
何かが起こる予感がした。
タバコの吸い殻を器用につまみ、ゴミ袋に入れる。
吸い殻に誘われるように、件の青年のベンチに近付く。
僕は目撃していた。数分前に、青年はタバコを捨て、足下で踏み消したのを…。
 
予感は的中した。
件の青年は、何気ないそぶりで、足下の吸い殻を2ヶほどつまみ上げ、ベンチを後にした。そのベンチの周りには、ゴミひとつなかった…。
 
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断っておくけど、真生くんには、良いことをしている、という感覚などない。真生くんにとっては、ゴミ拾いは、ただの遊びの一環なのだ。
その証拠に、飽きてしまったら、誰もいなくなった公園で、鳩を追い掛けたり、鉄棒遊びをしている。
 
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公園を後にするとき、僕は、多少の罪悪感に苛まされる。
僕だって、20代の頃、何10本とタバコをもみ消し、その場に捨てたことか…。幾つものゴミを捨てたことか…。
 
僕は、3人の青年に、拍手を送りたい。
無邪気な幼子の「遊び」を、黙って見過ごしてくれたことに…。
 
もし、僕がトングを持ち、同じ事をしていたら…。
 
「じじい、うっとおしいな。あっちいけ!」
 
などと、結構な修羅場になる場面でもあるわけだよね。でも、僕は、こう答えるね。
 
「はい、僕にそんな資格はありません」
 
夏休み、結構、いいね。
 
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by meo_7 | 2014-08-07 16:52 | 徒然に… | Comments(0)

真生くん、大雪山でテント泊

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仲良く、手を繋ぐ親子…。娘の芽生ちゃんと、孫の真生くんだ。
この日、66歳、34歳、6歳というトリオで、大雪山の黒岳石室のテン泊を目指す。
真生くんは、初めて山上での夜を過ごす。
果たして…。


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by meo_7 | 2014-08-05 00:19 | 登山(山岳徘徊倶楽部) | Comments(4)

ニコン党宣言

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ニコン党宣言
 
昭和の時代に、「ニコン党」という言葉があった。
僕は、その頃、ペンタックスを使いながら、ニコンに憧れていた。
いつかはニコン党の仲間入りが出来るかと、ショーウインドウを眺めていた。
 
Fが欲しかったが、最初に手にしたのは、「FE」だった。
時代は、既にAEの時代に入り、シャッターは電子制御になっていた。
勿論、それは、より正確になり、進化と云えるものだったが、僕は、機械式制御(メカニカル)のシャッターに憧れていた。
当時の最上位機種の「F3」を手に入れたが、やはり、その思いは変わらなかった。
 
その後、中古市場でも高値が続いていた「F2フォトミックA」を手に入れたときの興奮は忘れられない…。
「F4」「F5」と、新機種が出る度にFシリーズを買い続けていたが、「F2」は特別な存在だったし、電池が無くても写真は撮れる、という安心感は、山では絶対だった。
 
でも、時代はめまぐるしく変化するものだ。
写真も、アナログからデジタルへと移行し、とうとう、フィルム時代は終焉を迎える…。
「F6」を買うことはなかった。
撮影することさえ遠ざかってゆく…。
記録は、コンパクトなデジカメでパシャパシャと、お手軽に撮るだけになった。
もう、ニコンだろうがキャノンだろうが関係なくなった。
事実、最初のコンデジはキャノンだった。
 
ニコンの一眼も「Fシリーズ」は終わり、「Dシリーズ」に変わった。
暫く様子を見ながらも、中堅機の「D90」を手に入れ、今まで愛用していた。
この機種に拘ったわけではなく、デジイチそのものに魅力を感じていなかったので、後継機種や上位機種にも食指が動くことはなかった。
 
ところがだ!
 
去年の暮れに「Df」が発表された。
そのフォルムは、まさしく、昭和の時代の「ニコン党」の心を揺さぶるものだった。
 
今時、ダイヤル? そんな声も聞こえなくは無い…。
平成の時代に生まれ育ったものには、このノスタルジーは、理解出来ないだろうし、理解しなくても良い。
この時代に、こんなにも使いにくいカメラはないだろう。
しかし、紛れもなく、「写真機」としての風格を漂わせているのだ。
まあ、ダイヤルはアナログだとしても、その接点の先は、やはりデジタル信号に支配された、今時のカメラなんだけど…。
勿論、シャッターも機械制御ではない。
 
ボディカラーをブラックかシルバーにするかで、随分と悩んだ。
Fシリーズの頃は、迷うことなく精悍なブラックを選んだが、今回はシルバーにした。
その訳は、掲載した写真にあるように、オールドレンズが似合うという理由だ。
オールドニッコールレンズのカニ爪が、よく似合うのだ。
勿論、オールドニッコールレンズは、マニュアルフォーカスだ。
構図を決め、最適なシャッタースピードと絞りを選択し、ピントリングを回し、静かにシャッターを切る…。
何と、面倒だけど、官能的なことか…。
 
絵の出来映えは、総て、自分の責任の上に成り立つ。
ま、これも、完全マニュアルで操作した場合だけど…。
 
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噂のカニ爪 Ai 35-105mm
 
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30年以上活躍したマイクロレンズを装着してみた
 
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F2と仲良く…
 
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レンズはAF-S NIKKOR 50mm 1.8 G(Special Edition)
 

それで、何を撮るかって?
冗談じゃない、所有したと云うことだけで、ぼくは完結している!
分かりましたか?
「ニコン党」とは、ほぼ正常な神経を持ち合わせていないことが…。
 

by meo_7 | 2014-08-02 09:46 | カメラ | Comments(4)


時々、想うこと…


by MIURA@オイちゃん

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