<   2014年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

敦盛草

f0109977_15065900.jpg
 
絶滅危惧種に指定されているという、まさに、風前の灯火の花は、人々から幻の花と云われる…。しかし、幻にしたのは、他ならぬ、ある種の人々の行いなのだ。以前は、何処にでも見られる花だったのかも知れないのに…。その人々は、盗掘を繰り返し、いつしか、この花は、希少種と呼ばれる存在になり、益々、その存在の価値を高められた。そして、最後通告のような絶滅危惧種という存在。君は、そんな運命を知る由もない。ただ、命を繋いでいただけのことだ…。
 
ひっそりと、咲いていた。そう、人目を避けるように…。その高貴な姿に似つかわしくない。もっと、堂々と生きていて欲しいなと、思った…。
 
f0109977_15065956.jpg
 
立ち去るとき、そっと、草葉の陰に隠れるように、微かな踏み跡を、周りの草で遮った。そうだね、来年まで繋がっているか分からない命…。でもね、微かな望みを捨てないで、人間たちの愚かさを笑い飛ばして、僕たち人間が絶滅しても、必ず、生き残って。
 
f0109977_15065917.jpg
 
或る日、或る山道…。
儚いのは、君なのか人間たちなのか…。
 

by meo_7 | 2014-08-23 15:42 | 徒然に… | Comments(2)

Nikon Df ファーストインプレッション

f0109977_09163660.jpg
Df にジャケットを着せた。長年カメラを使い続けたけど、カバーを着けたのは初めてだ。
僕は、殆どが、山で使うわけだけど、どんな新品のカメラでも、凡そ一回の山行で、必ず、傷をつけて帰ってくる。いちいちザックに仕舞わずに、肩掛けで歩くので、岩にぶつけたり、無造作に地面に置くからだ。写真を写すための道具と割り切っていたから、また、適度に傷ついたカメラに、「かっこいい」という感覚もあったから、無頓着だった。
 
しかし、Df は、違う。心を揺さぶる郷愁感…。操作することの懐かしさ…。往年のレンズを装着したときの高揚感…。所有しただけで完結する満足感…。ま、そこそこ人生を長く生きた人にしか分からない感覚だけど、ね。
 
僕にとって、おそらく、このカメラが最後のカメラだと思う。もし、後継機があったとしても、使い勝手を改良(改悪?)するだけのマイナーチェンジぐらいだろう。Df は、これで、完成品なのだと思う。f を意味する融合(fusion)として、完成しているからだ。非Aiニッコールレンズを使えるというデジイチは、これが最初で最後で良い。Df は、唯一無二の、孤高の存在であって良い。
 
ホールド感は、悪くない。F3 の感覚に似ている。グリップは指が掛かるという程度で、ガッチリ持てるという今時のカメラの感覚では無い。だから、右手ホールドだけでシャッターを切るという離れ業には向かない。左手でカメラを支えるという基本姿勢は必要だ。
 
シャッターの位置はホールド部になく、ボディの軍艦部にある。フィルム時代のカメラの位置だ。そのため、ストラップの位置と干渉するという感想もある。しかし、それは、以前では当たり前の位置なわけで、僕には、別段、問題ない。昔のように、ストラップを人差し指と中指の間に挟めばいいのだ。それさえも、懐かしく感じるのが、このカメラの真の姿なのだ。
 
f0109977_10545177.jpg
D90 のホールド
 
f0109977_10545699.jpg
Df のホールド
 
測光は、マルチパターン、中央部重点、スポットと、3種類あるが、そのクセを試してみた。これ、カメラを買い換える度に試してみるのは、結構重要だよね。
 
f0109977_11011329.jpg
マルチパターン測光
 
f0109977_11011827.jpg
中央部重点測光
 
f0109977_11012283.jpg
スポット測光
 
 
窓の外の壁を測光して、それぞれの映り具合を試してみた。マルチパターンは、さすがに、凡庸になる。明部も暗部も破綻なくまとめようとして、それはそれで良いことだけど、写真としての面白さには欠けるともいえるね。僕は、元々、ニコンの中央部重点測光に馴染んでいる。F3 以来、少しだけスポット測光寄りにシフトした測光になっている。外の壁の表現も破綻していない。これを基本に、露出の補正をすると、写真の表現に個性が出るのだ。というわけで、動きのあるスナップ以外は、中央部重点測光を多用する。
 
さて、ジャケットを着せたので、ちょっと外に持ち出してみようか…。


More
by meo_7 | 2014-08-16 14:41 | カメラ | Comments(6)

夏休み

夏休み、とは…
孫襲来の日々、と云う。
 
「おじーちゃーん!」
 
恐怖の、あの声だ。
初孫の、初めての夏休みを経験すると云うのは、縁あって祖父になった僕にとっても、初めての経験だ。
孫の夏休みとは、おじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行くこと、というのも重要なスケジュールなのか?
 
「おじいちゃん、公園に行こ」
「何しによ?」
「ゴミ、拾いに…」
「???」
 
何故か、手にはゴミ袋を持たされ、真生くんはトングを持つ。
どうやら、以前から、ママとゴミ拾いをしていたらしい。
 
ここからが、凄い。
公園には、スマホを操作しながらタバコを吸っている青年ひとり、離れたベンチには、マックの袋を抱え、飲食している青年2人…。
ま、それは、いつもの光景だ。
 
真生くんは、トング捌きも鮮やかに、次々とゴミを見付け、僕の持つゴミ袋に入れる。
次第に、青年2人に近付く。その脇に捨ててある紙コップを、事も無げにつまみ上げ、僕を呼ぶ。それは、彼らの捨てたものではない。彼らは、まだ、紙コップを手にしているからだ。
僕たちが尚もゴミを探し、その場から離れると間もなく、青年2人は、公園から去っていった。勿論、手には紙コップを持っていた。
 
次に、反対方向にいるスマホ青年の方向に向かう真生くん。
 
「おじいちゃん、ここ、タバコがいっぱい」
 
と、大きな声で叫ぶ。
何かが起こる予感がした。
タバコの吸い殻を器用につまみ、ゴミ袋に入れる。
吸い殻に誘われるように、件の青年のベンチに近付く。
僕は目撃していた。数分前に、青年はタバコを捨て、足下で踏み消したのを…。
 
予感は的中した。
件の青年は、何気ないそぶりで、足下の吸い殻を2ヶほどつまみ上げ、ベンチを後にした。そのベンチの周りには、ゴミひとつなかった…。
 
f0109977_16390249.jpg
 
断っておくけど、真生くんには、良いことをしている、という感覚などない。真生くんにとっては、ゴミ拾いは、ただの遊びの一環なのだ。
その証拠に、飽きてしまったら、誰もいなくなった公園で、鳩を追い掛けたり、鉄棒遊びをしている。
 
f0109977_16424818.jpg
 
公園を後にするとき、僕は、多少の罪悪感に苛まされる。
僕だって、20代の頃、何10本とタバコをもみ消し、その場に捨てたことか…。幾つものゴミを捨てたことか…。
 
僕は、3人の青年に、拍手を送りたい。
無邪気な幼子の「遊び」を、黙って見過ごしてくれたことに…。
 
もし、僕がトングを持ち、同じ事をしていたら…。
 
「じじい、うっとおしいな。あっちいけ!」
 
などと、結構な修羅場になる場面でもあるわけだよね。でも、僕は、こう答えるね。
 
「はい、僕にそんな資格はありません」
 
夏休み、結構、いいね。
 
f0109977_16514120.jpg


by meo_7 | 2014-08-07 16:52 | 徒然に… | Comments(0)

真生くん、大雪山でテント泊

f0109977_21375629.jpg
 
仲良く、手を繋ぐ親子…。娘の芽生ちゃんと、孫の真生くんだ。
この日、66歳、34歳、6歳というトリオで、大雪山の黒岳石室のテン泊を目指す。
真生くんは、初めて山上での夜を過ごす。
果たして…。


More
by meo_7 | 2014-08-05 00:19 | 登山(山岳徘徊倶楽部) | Comments(4)

ニコン党宣言

f0109977_21401949.jpg
ニコン党宣言
 
昭和の時代に、「ニコン党」という言葉があった。
僕は、その頃、ペンタックスを使いながら、ニコンに憧れていた。
いつかはニコン党の仲間入りが出来るかと、ショーウインドウを眺めていた。
 
Fが欲しかったが、最初に手にしたのは、「FE」だった。
時代は、既にAEの時代に入り、シャッターは電子制御になっていた。
勿論、それは、より正確になり、進化と云えるものだったが、僕は、機械式制御(メカニカル)のシャッターに憧れていた。
当時の最上位機種の「F3」を手に入れたが、やはり、その思いは変わらなかった。
 
その後、中古市場でも高値が続いていた「F2フォトミックA」を手に入れたときの興奮は忘れられない…。
「F4」「F5」と、新機種が出る度にFシリーズを買い続けていたが、「F2」は特別な存在だったし、電池が無くても写真は撮れる、という安心感は、山では絶対だった。
 
でも、時代はめまぐるしく変化するものだ。
写真も、アナログからデジタルへと移行し、とうとう、フィルム時代は終焉を迎える…。
「F6」を買うことはなかった。
撮影することさえ遠ざかってゆく…。
記録は、コンパクトなデジカメでパシャパシャと、お手軽に撮るだけになった。
もう、ニコンだろうがキャノンだろうが関係なくなった。
事実、最初のコンデジはキャノンだった。
 
ニコンの一眼も「Fシリーズ」は終わり、「Dシリーズ」に変わった。
暫く様子を見ながらも、中堅機の「D90」を手に入れ、今まで愛用していた。
この機種に拘ったわけではなく、デジイチそのものに魅力を感じていなかったので、後継機種や上位機種にも食指が動くことはなかった。
 
ところがだ!
 
去年の暮れに「Df」が発表された。
そのフォルムは、まさしく、昭和の時代の「ニコン党」の心を揺さぶるものだった。
 
今時、ダイヤル? そんな声も聞こえなくは無い…。
平成の時代に生まれ育ったものには、このノスタルジーは、理解出来ないだろうし、理解しなくても良い。
この時代に、こんなにも使いにくいカメラはないだろう。
しかし、紛れもなく、「写真機」としての風格を漂わせているのだ。
まあ、ダイヤルはアナログだとしても、その接点の先は、やはりデジタル信号に支配された、今時のカメラなんだけど…。
勿論、シャッターも機械制御ではない。
 
ボディカラーをブラックかシルバーにするかで、随分と悩んだ。
Fシリーズの頃は、迷うことなく精悍なブラックを選んだが、今回はシルバーにした。
その訳は、掲載した写真にあるように、オールドレンズが似合うという理由だ。
オールドニッコールレンズのカニ爪が、よく似合うのだ。
勿論、オールドニッコールレンズは、マニュアルフォーカスだ。
構図を決め、最適なシャッタースピードと絞りを選択し、ピントリングを回し、静かにシャッターを切る…。
何と、面倒だけど、官能的なことか…。
 
絵の出来映えは、総て、自分の責任の上に成り立つ。
ま、これも、完全マニュアルで操作した場合だけど…。
 
f0109977_21412579.jpg
噂のカニ爪 Ai 35-105mm
 
f0109977_21420310.jpg
30年以上活躍したマイクロレンズを装着してみた
 
f0109977_21424571.jpg
F2と仲良く…
 
f0109977_21433993.jpg
レンズはAF-S NIKKOR 50mm 1.8 G(Special Edition)
 

それで、何を撮るかって?
冗談じゃない、所有したと云うことだけで、ぼくは完結している!
分かりましたか?
「ニコン党」とは、ほぼ正常な神経を持ち合わせていないことが…。
 

by meo_7 | 2014-08-02 09:46 | カメラ | Comments(4)


時々、想うこと…


by MIURA@オイちゃん

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
登山(山岳徘徊倶楽部)
僕と音楽
徒然に…
ちょっとした旅
カメラ
山の道具あれこれ

最新の記事

昆布岳 落ち葉の登山路 20..
at 2017-10-21 17:47
白雲山・天望山(後編)アルペ..
at 2017-10-02 01:59
白雲山・天望山(前編)アルペ..
at 2017-10-01 00:32
大雪山紅葉の旅 プチ縦走(後..
at 2017-09-20 13:46
大雪山紅葉の旅 プチ縦走(前..
at 2017-09-19 05:24
道東弾丸ツアー 斜里岳(後編..
at 2017-09-13 20:47
道東弾丸ツアー 斜里岳(前編..
at 2017-09-13 11:23
道東弾丸ツアー 西別岳・リス..
at 2017-09-12 21:29
白樺山〜シャクナゲ岳 プチ縦走
at 2017-07-28 23:02
花の山旅 ニセイカウシュッペ..
at 2017-07-27 14:01

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 02月
2016年 12月
2016年 10月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 01月
2013年 11月
2012年 07月
2010年 01月
2006年 12月
2006年 11月

お気に入りブログ

やぁやぁ。
風街角
pode ser um ...

外部リンク

お薦めのホームページ

最新のコメント

翼さん、こんにちは。 ..
by meo_7 at 16:33
トップの写真、演出かもし..
by windy1957 at 10:33
てばまるさん、こんにちは..
by meo_7 at 22:16
いや~~~~~素晴らしい..
by てばまる at 15:15
yahさん、こんにちは。..
by meo_7 at 19:28
三浦さん、こんにちは! ..
by yah-_-yah at 14:50
翼さん、ありがとうござい..
by meo_7 at 11:39
いいね、やっぱり。 不..
by windy1957 at 10:23
てばまるさん、こんばんは..
by meo_7 at 23:14
クマガイソウというとなん..
by てばまる at 22:04
翼さん、まったくその通り..
by meo_7 at 20:30
辛い思いをしても逢えず仕..
by windy1957 at 17:33
てばまるさん、こんにちは..
by meo_7 at 16:13
このローアングルからする..
by てばまる at 09:29
翼さん、ホント、野に咲く..
by meo_7 at 14:49

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

登山
カメラ

タグ

画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31