晩秋の藻岩山

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昨日はドライブで紅葉巡り…。今日は歩いて紅葉の藻岩山…。メンバーは、ママと真生くんが参加する。真生くんは、ただ遊びたいだけ。今回の写真も、DfにAi Zoom Nikkor 28〜85mm F3.5〜4.5Sという組み合わせ。マニュアルフォーカスで、動き回る真生くんにピントを合わせるのは、至難の業だったが、次第に、結構慣れてくるものだ。





当初の計画では、旭が丘記念公園から藻岩山へのルートを歩く予定だった。しかし、記念公園の駐車場の遙か手前で渋滞にぶつかる。順番待ちをしていると、いつ駐められるか分からないので、直ぐに予定を変更する。結局、いつもの登山口、慈啓会病院へと転進する。当然、一番人気のあるルートなので、車はごった返している。邪魔にならない場所に、路上駐車をする。
 
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登山口付近の街路樹
 
 
天候は、薄曇り気味で、弱い日射しがある。風は多少強いが、気温は低くない。登山日和と云える。真生くんは、前回、ママと二人で藻岩山に登ろうと訪れたが、途中で飽きて、下山したという前科がある。今日はどうだろう?という、ママの懸念は消えていない。真生くんの体力に、何の問題もない。ただ飽きるだけなのだと知っている僕は、全然心配はない。
 
午前11時過ぎ、登山口付近は、登る人、下りてきた人で交差する。札幌市民の人気の山は、紅葉を迎え、賑やかだった。トレラン姿の人も多く見掛けるようになった。若い世代だけではなく、僕のような年代もいるのには驚く。
 
登山道は、落ち葉が敷き詰められ、その所為か、地面は、しっとりと濡れている感じがする。深い森の中、木漏れ日が射すだけで、日当たりがよいとは云えない道だ。滑りやすいから気を付けるようにと、ママは、しきりに、真生くんにアドバイスを送る。聞いているのかどうか、真生くんは生返事で返すだけだ。そんな姿が、微笑ましい…。
 
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登り始めます
 
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木洩れ日の中、落ち葉の道…
 
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良い雰囲気です
 
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多くの人と行き会います
 
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まだ、青空が覗いています
 
 
このルートは、特段の急斜面はない。あったとしても、木の階段になっていて、その距離も長くはない。真生くんとは、クイズ遊びなどしながら、ずっと話し続けている。これが、秘訣なのだ。飽きさせなければ、いつまでも歩き続ける。落ち葉の採集もさせてみる。葉っぱの種類だけ、木の種類もあるんだよ、と教えると、拾った葉を見ながら、その木を探したりする。面白いことに、真生くんは、僕の相手にも飽きてくる。すると、今度はママの所に行き、何やら話している。時折、大笑いが、深い森の中に響き渡ったりする。
 
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真生くん
 
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真生くんは、ひょうきん者です
 
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今日は文句を言いません
 
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頑張ります
 
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秋ですね
 
 
Ai Zoom Nikkor 28〜85mm F3.5〜4.5Sには、簡易マクロ機能が付いている。寄れるといっても、広角側なので、上の写真のような画角になる。焦点もピントリングで合わすのではなく、画角を決めたら、カメラを前後させて合わすという工夫が必要だ。なかなかマニアックで、時代を感じさせる…。ハレーションが起きやすいので、メインのレンズになることはないと思うが、撮影する楽しみを味わいたいのなら、このレンズは面白い。今度は、Ai Zoom Nikkor 35〜105mm F3.5〜4.5Sを試してみたいと思う。
 
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このレンズです。懐かしい直進ズーム…
 
 
話が、横道に逸れてしまいましたが、山登りは、横道に逸れていません。このルートは、比較的道幅が広く、トレランの人が走ってきても、擦れ違いに危険は感じない。というか、マナーも良く、スピードを落とすなり、道を譲ってくれたりと、こっちが申し訳ない気持ちになるくらいだ。一部では非難の対象になったりしているらしいが、新しい形態のスポーツだし、殆どの人のマナーは良い。非難する側の一般登山者にだって、マナーの悪い輩は、数え切れないぐらいいる。自分と違うことを楽しんでいる人たちへの理解を深めるぐらいの器量を持ちたいから、山をやっていると思っていたが、そうではなく、独善的になったりする人も多い。それは、大自然の恩恵を受けてるとは言い難いと思ったりする。ま、僕なんか、何をやっても中途半端だから、いつも、蚊帳の外…。黙って許容するしかないのだけど…。いや、歳の所為だと思うよ、僕だって、若い頃は、尖っていたと、人は言う…。頑固じじいにならずに、物分かりの良い年寄りになりたいと思う、今日この頃…。
 
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木々の間から札幌市街
 
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仲良しコンビ
 
 
結局、真生くんは、一言も文句も言わず、僕らは、なだめすかしもせずに、山頂へと到達した。山頂についても、飛んだり跳ねたり、挙げ句の果てに地上転回をお披露目する。体操の成果らしい…。決して、山登りが好きなわけではない。とにかく、体力を持て余しているだけなのだ。
 
展望台に上がり、双眼鏡を覗きながら、自分の学校などを見付けて喜んでいる。雪のないスキー場を見付けて、今季のスキーを心待ちにしている。改めて、札幌は、良い街だと思う…。都会と大自然が隣り合わせだ…。
 
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札幌ドーム方面
 
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厚く黒い雲が、空を覆い始めます
 
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藻岩山スキー場
 
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降り出しそうです
 
 
山頂で、小一時間ほど過ごした。天候は俄に崩れ、黒い雲が空を覆う。雨具を直ぐに取り出せるようにパッキングを整え、下山を開始する。直ぐに小雨がぱらついてきたが、雨具を着けるほどではないので、そのまま歩き続ける。半ばを過ぎた頃、雨粒が大きくなったので、上だけを羽織る。
 
滑りやすくなった道を、真生くんは、驚くほどのスピードで下ってゆく。追い掛ける僕は、殆ど小走りでなくては追いつけない。僕はスリップしかけるが、真生くんは安定の姿勢を保っている。その違いは何かと、考えながら追い掛ける…。真生くんは、ピッチが速い。つまり、足裏の接地時間が一瞬なのだ。次から次へと、瞬時の判断で足を運んでいるのだ。既に老化した僕には出来ない芸当だ。
 
もう、真生くんは、幼子ではなく、少年になっていた…。先が楽しみというべきか、思いやられるというべきか…。
 
 
 
 
Nikon Df
Ai Zoom Nikkor 28〜85mm F3.5〜4.5S
 


by meo_7 | 2015-10-19 00:35 | 登山(山岳徘徊倶楽部) | Comments(2)
Commented by windy1957 at 2015-10-19 14:08
Dfの画像って、どこか違うんだよね。
でも、どこが、どんなふうに、それがよく分からない。思い込みとか、先入
観かも知れないけど、やっぱりこのカメラが気に入っている。オールドレン
ズも手触りと手間も、懐かしいというよりむしろ楽しい感じ。
最近、D800eはほとんど出番が無くってね。
構えて、意気込んで持ち歩くより、こんなふうに自然体からまた何かが見つ
かるのかも。
「官能的ですらある」この言葉、ハッとしましたよ。
Commented by meo_7 at 2015-10-19 19:28
翼さん、こんにちは。
Dfの画像は、繊細さというと一歩譲りますが、独特の「味」があるように思いますね。
仰るように、思い込み、先入観があるとは思いますが、オールドレンズで撮ったレトロ感で満足だから、画像は、今風のシャキッとしたものでなくて、いいんです。

最近、息を潜めて接写しているとき、レリーズの瞬間のシャッター音にハッとすることがあります。
その音さえも、何か昔を思い起こさせる懐かしさがあるんです。
 
馴染んできたので、嬉しい今日この頃です。


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